新型の理科教材の模索

このところ、大量の空欄補充問題や、計算問題を作成して生徒に配布していますが・・・どうやら、教育方法に問題があるような?そんな気がしています。

それは・・・問題文が読めていない生徒が多いということなんです。まあ、読まずに解ける問題もありますが、近頃の高度な中学入試問題は、大学入試問題のサブセットのようなものが多くなっています。

知識の不足する部分は説明文で補って、それを利用して問題を解かせる形のものです。ですから・・・説明文の読み取りが悪いと問題の趣旨が理解できず、さらに、設問の意図する内容も読み取れないということになります。

これでは、知識量を十分にしたとしても、問題は解けないということになります。まあ、文章は習うより慣れることが重要ですが、読みとれる力をつけるというのが、それに先行する必要があるように思えます。

まあ、その意味では、反復練習型の算数の問題は、こういった文章はこういった意味で、このようにして解くという読解の基礎を教えているようなものと考えられます。また、空欄補充問題もまた、前後関係から考えて、該当する言葉を思い浮かべ、当てはまる品詞を推測し最も適当な形に変えて挿入する作業ですから、日本語能力を高めてくれるに違いありません。

しかし、理科や算数を教える中で、そういった作業を十分にしているかといえば・・・本来は、そういった作業は国語が担うべき内容であると思われるのですが・・・文学作品の中に現れる文学的表現の追及に明け暮れているような気がします。

まあ、物語文なんって、面白いから、お金を出して買うわけですが・・・解説書のような説明文は仕方なしにお金を出して買うもので、できればその内容を無料で説明してくれる人が近くにいると良いな!なんって思うものでしかありません。

理科や算数は・・・結局のところ、そういった、仕事のために嫌々読まなければならない書類仕事のための文章を扱う学科であると考えてもよさそうな・・・

まあ、実際、この手の文章を自由に扱うことのできる人間が、社会の上層に君臨することになるので・・・指示命令のための文章の起案ですからね。

さて・・・こうなると、新しい理科教材の開発を考えたくなってきます。問題文の読み取りそのものに問題がある生徒のためには・・・知識だけではなく、問題文の読み取りそのものを出題してやってもよさそうな?しかし、これをやると・・・理科だか算数だか、国語だか分らないような問題が出来上がりそうな気がします。

まあ、御三家・国立対策の教材としては面白そうなので、暇があったら、ちょっと試作してみる必要がありそうな気がします。

問題は、暇があるかどうかですね・・・それが一番の問題です。

  

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