模試なんか嫌いだ!

なんだか、仕事が忙しくなりそうです。模試の問題など引き受けなければよかった・・・なんって、そんな気になってきました。

まあ、一般的な問題なら適当にやっつけられますが、御三家のそっくりとなると・・・ちょっと面倒です。書き始めれば、なんとかなるのですが、書き始めるまでの資料調査に時間がかかります。

特徴のあまりない学校なら、それほど気にしませんが、文体まで似せるとなると結構厄介です。その昔、毎年作っていましたが、数年間のブランクがあると・・・ちょっと厄介です。

さて、どうしたものか・・・2校も引き受けるのではなかった・・・などなど、ぼやきながら問題作成に入りましたが、2校とも大問1から難航・・・まあ、本年度施行問題をワードに取り込んで、レイアウトが同じになるように、ページ設定をして・・・

本当は、ここまで発注者がやってくれると、気が楽なんですがね。ページ数指定もある関係で、レイアウトの基本部分も作らないと完成が覚束なくなります。

とりあえず、こういった部分のノウハウはあるので、まあ、なんとかなるのですが、残念なことにワードで組み版したものではなさそうで・・・どこまで、ワードで似せられるか?それもまた問題です。

一応、手持ちのレイアウトソフトもありますが、そういった奴を使うわけにはいきません。久しぶりに、ワードのレイアウト機能を思い出しながら、作成に入るというわけです。

まあ、この手の作業は手慣れたものです。現物の問題を眺めながら、どんなテーマでやつけるか?それを考え、小問数をそろえられるか検討し、本文の作成に入ります。

普段から、たくさんの本に目を通しておくのは、こういった、厄介な模試に対応するためですかね?理科というのは、守備範囲の広い教科なので、自然現象一般の描写から問題文を作ることもできます。

たとえば・・・
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は夜。月の頃はさらなり。闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。  日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし。

こんなのも問題に化けてくれますね。「やうやう白くなりゆく山際」光の散乱、「紫だちたる・・・」大気の性質です。遠くのものが霞み、青っぽく見える・・・我が敬愛するレオナルド・ダ・ビンチの好きなやつですね。月や、蛍なども出題できそうです。夏の雨・・・夕立ち?それとも夜の雨?

「山の端いと近うなりたる」秋になって、空気中の水蒸気量が減ってきたための話でしょう。「雁などのつらねたるが」渡り鳥が出題できます。「日入り果てて、風の音、虫の音など」秋の日はつるべ落とし・・・、虫の音・・・昼間が短くなっていきます。虫たちも冬越しの準備・・・

「霜のいと白きも」この未明の天気は?とか・・・

まあ、色々と作れそうです。幸いなことに、古文は中学入試の範囲ではないので、こいつを出典に問題を作成することはないはずですから、例としては適当ですね。

あれ、ちょっとニュースを眺めたら、5月1日から暫定税率復活だって・・・こうなると、この手の仕事を受けてお金をちょっと稼がないとやっていけませんね。しかし、私は税金を払うために働いているのではない!こうなると、早く総選挙をやらないかと、強く熱望しますね。

税金を取られて喜ぶ人はまずいないでしょうから・・・また、物価が上がるのでしょう。そろそろ、自民党政権も幕引きの時期では?

しかし・・・ガソリンは買いだめできませんから・・・これが困りものですね。車や発電機やら・・・そういった奴のタンクを満タンにしておかなきゃ!

模試なんか嫌いだ!なんって言ってられませんね。増税でどれだけ苦しめられるんだろう?
(2008.04.25)

  

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