電力とはなかなか厄介なもの

このところ、PCの電源対策として無停電電源装置を導入しているのですが、こいつがちょっと難物・・・まあ、私の家の電力事情に問題があるのですが、我が部屋は、電灯線の引き込みから最も遠い部屋なんです。その上、テーブルタップがよくわからない状態になっていて、電圧降下がひどいんです。

まあ、通常は問題ないのですが、あちこち電気を使っている時間帯では・・・電圧が下がり無停電電源装置が稼働を始めます。すると・・・瞬間的にバッテリーからの送電になります。

しかし、それがすぐに復帰します。すると、バッテリーの充電のために、無停電電源装置は大電流を取り込むと・・・再びバッテリーからの送電になり・・・この繰り返しをしてくれます。そのため、この状態が長く続くと、バッテリーがあがり、無停電停電装置が停止・・・

無停電電源装置が、勝手に自滅してくれるというわけです。原因は単純で、これを回避するために、無停電電源装置には、その調整ができるようになっていますが、時々その調整の下限を超えて電圧降下が起こってしまうというわけです。

結局のところ、電灯線の張替や、室内での取り回しなどを変更すればよいのですが、かなりめんどう・・・それに邸内の電灯線の張替には、かなりのお金がかかります。

張り替えても、周辺の住宅のエアコンなどの影響を受けるのであれば・・・無意味・・・したがって、電圧を無停電電源装置の前で上げれば良いことになります。

こうなると、ステップアップトランスの出番です。私のところにも、小型のステップアップトランスがあって、以前デリケートな機材に使っていました。しかし、容量が不足するので、およそ1万円ほどはたいて、ステップアップトランスを購入することにしました。

近所の大きなホームセンターの電動工具や発電機などの売り場のところに2kW程度のやつが売っています。値段をチェックし、インターネットで値段を確認・・・最安値商品を注文・・・いつものパターンです。

これで、100Vを115Vぐらいに昇圧できるので、電圧降下が起こっても、100V程度に落ち着いてくれるはずです。一応、この手のものは非常に有効であるとわかっていますから、気軽に注文できるものです。

何しろ、電子機器ではなく、単なるトランスですからね。絶縁体が変質するまで使える代物ですからね。

さて、電源関連では、今度は海岸の小屋でも電子レンジが使いたいと思っています。電子レンジの使用時間は1分程度のものです。その間だけ1.5kW程度の電力が必要になります。それ以外は250W程度のインバーターでまかなえばOKです。

海岸の小屋は、太陽光発電ですべての電力をまかなっていますから、直流12Vが基準電圧で、それをインバーターで昇圧して交流100Vとしています。

インバーターは、500Wを超えると途端に値段が高くなります。そこで、PC用に購入した無停電電源装置を活用しようと、中古の無停電電源装置を購入してあります。2台の無停電電源装置から、バッテリーを取り出し、調子の良いものを組み替えて、現在PC用の無停電電源装置に組み込んでいます。

そこで、この調子の悪いバッテリーを、普通の車用のバッテリーと交換して大電流を取り出せるようにしたいと思うわけです。何しろ1500Wクラスのインバーター、バッテリー充電器が内蔵されていて1万円ですからね。

このクラスのインバーターやバッテリー充電器を買うと、ずいぶんと高価なものになりますから、こういったものの活用は、基本的に小さな電力しか使わないところで、短時間の大電力消費をまかなう上では非常に有効な手段ではないかと思います。

また、これで冷蔵庫も動かせないかと・・・ちょっと考えたり・・・冷蔵庫は基本的な消費電力はあまり大きくありません。しかし、モーターが起動する瞬間に大電流が流れ、定格250W程度のインバーターでは起動できません。これの対策になるかな?なんって・・・

まあ、冷蔵庫は、カセットコンロのガスボンベで動くガス冷蔵庫がありますから、それほど必要というわけではありません。ですから・・・それほど気にしませんけどね。

電力というものは、便利な代物ですが、なかなか厄介な代物でもあります。まあ、電気をまともに引けばよいのでしょうが・・・それでは、海岸の小屋はただの住宅に変わってしまい、面白みが欠ける場所になってしまいます。

電力消費を抑えるために、灯油ランプの明かりのもとでPCを動かすとか・・・ね!
(2008.04.11)

  

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