まったく、日本という国は・・・

文部科学省が実施した「全国的な学力調査」なるものの結果が発表されないような話が出ています。こりゃ大変!

まあ、問題を見ていないと何とも言えませんが・・・そこで、文部科学省のサイトを眺めると、ちゃんと問題と解答、出題の趣旨が示されていますので、ざっと眺めてみました。
小・中・高校教育に関すること(全国的な学力調査について)−文部科学省

内容は、まあ、塾だと小5の段階で満点がほしい問題ですね。さて、結果はどうなのやら?予想がつく結果は・・・

お金持ちの人が多く、教育に対してお金を使う人が多く居住しているところでは、高得点、その逆はだめ・・・単純な結果が出るのでは?なんって思えますね。

結論は、教育にお金をかけられる人は、そのかけたお金に対しての結果を得ているというようなことになりそうです。塾などでも同じようなことが起こります。

自分の子供に期待し、お金をかけて低学年から塾に通わせ、きちんと家でも低学年から勉強を教えると、少なくとも、小5の後半までは明らかに成績上位者になります。

学習能力は反復と訓練によって伸びるわけですから・・・低学年の他人の言うことを比較的よく聞く時期に小数までの計算をきちんとこなした生徒は、小5の後半までは間違いなく上位にいられます。

そこから先は?わかりませんね。たぶん、本人の意思意向に依存するのでしょう。ただし、この意思意向も金銭的な裏付けによって大きくその実現に影響が出るはずです。

従って、義務教育は最低限度になり、より高度な内容はお金を出したものだけが享受できるということなんでしょう。しかし、学校の勉強ができる人が社会のお金持ち層を作るかというとちょっと疑問。

確かに、きちんと学習でき、その結果を出せるということは、会社でもきちんと上司の命ずることを理解し、それを実行できることを意味するのでしょう。これで良いのは、社会の状況が変わらない場合ですね。言われたとおりに行う・・・

状況が大きく変動するなかでは?正しく情報を整理し、それに基づいて正しくものを考え、状況が変わっても動じないだけの力を有する者が適者となるのでしょう。そのなかでは、指揮者が組織を構成することになります。指揮者は、誰かの意思を反映させるのではなく、自分の情報処理の結果から、自ら組織を率いるものですからね。

さて、今後はどうなるのか?ちょっと安定した社会が到来しそうな感じですが・・・日本は、調査結果の事実の公表すら拒む社会ですから・・・はたして、優秀な分析が生まれるのか?なんだか、それ以前の問題が山積しているのではないのかと思ってしまいます。

地域格差より、個々の人間の問題であり、それが地域性に現われているだけだと思いますが・・・おらが村の成績が悪いことがばれる、これではいけない、公表は禁止!ということのようですからね。困った世界です。日本はどうなるのやら?

現状認識すら拒む世界なんですかね?見たくないものは見ない、だめなら・・・???
2007.10.12

  

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