コップの中の氷が融ける? 海岸で遊んでいると、妙なことに気付きます。今回は、コップの中の氷なんです。なんだかやたらと早く溶けるんですね。気のせいか?何って思っているんですが、現実に非常に速い速度で溶けていきます。 すらっとした、表面積の大きなグラスのためかとも思いますが、それにしても早く溶けていきます。原因を考えると・・・なんだか、表面の水滴が気になります。自宅に比べると非常に大量の水が凝結しています。水を蒸発させるときには、気加熱が・・・1gの水を蒸発させるにはおよそ2500Jでしたっけそれだけの気加熱を奪って蒸発します。ということは・・・水蒸気から水に戻るときにその熱がコップに返された?ってこと? なんてね。湿度はどれくらいあるのやら?とにかく凄い量の水滴がついてきます。乾湿温度計の例の表があれば、同じ温度計が2本ありますから簡単に測れますから、ちょっとやってみるのも面白いかな?なんって。1gの水が気化するのに2500Jとすると600calぐらいかな。1gの水蒸気がつくと、150ccのコップに600calの熱が与えられるから600÷150=4℃上昇か・・・氷水を含めて185.3gのコップをはかりに乗せて、計測開始8時24分・・・どんどん水滴がついてきます。氷水はおよそ90g、予備実験ですからいいかげんなものです。 左のコップが氷がとけるのでギョッとして考えるきっかけになったコップです。秤の秤量が200gしかありませんから、軽いベネチアングラスを使って適当に氷水を入れて90gの水としたわけです。8時33分で186.3gになりましたから。乾いた空気に比べるとかなりの熱を貰っちゃうのだろうことがわかります。室温は30℃程度ありますから、それも氷が全部溶けたときからの温度上昇を計測すれば空気からの熱を受ける量が測定できますね。 データーロガーと温度測定用の素子もあるから、がんばればかなりまともなデータがとれるかもしれませんがね。 温度を継続的に測定するのは機械に任せるに限ります。1分おきとかに測定するのは面倒ですからね。 しかし、精密に測定するにはどんなパラメーターを測定しなければならないのやら?ちょっと考えると厄介なことが山ほど出てきますから、予備実験の1つをやったところで終わりにすればよいでしょう。やーめった!ってね。 何しろ、研究者ではありませんから・・・夏の日のちょっとした自由研究のようなものです。 2007.08.22 |