割合の問題を研究して 夏期講習の算数で、精力的に割合の三用法を教えています。困ったことに、講習から授業を受ける生徒がいてかなり大変・・・小5なんで、比や割合、小数や分数の計算もやや危ない・・・何しろ、一番下のクラスですから・・・ そのため、夏期講習の教材研究はかなり厳密に行いました。そして、解法を統一することで、形式的に問題を解くこととしました。 まあ、技や線分図というものを、なるべく使わず、小数や分数の計算と割合の三用法をきちんと使いこなせる読解という奴をテーマにしました。 きわめてオーソドックスに、とにかく問題が解けるように!というわけです。 割合の問題は、多くは定型問題です。そりゃ高度な読み取りを要求する問題もありますが、基本的には、割合の三用法の・・・ 比べられる量÷元にする量=割合 第一用法 元にする量×割合=比べられる量 第二用法 比べられる量÷割合=元にする量 第三用法 確かこんなでしたね。 今回の教材では、ほぼ一貫して、第三用法を理解させることに主眼があると思われたので、ひたすらこれを教えることにしました。割合が苦手になるのは・・・多くは、この三用法の公式が覚えきれないことと、分数や小数の計算が安定しないことなんですね。 そこで、今回は、文章中から1にあたる量を抜き出す作業、そして、割合を読み取り、そして、比べられる量を読み取り、1にあたる量は「単位の付いた数÷割合」これだけ教えることに絞りました。割合の意味なんって、とりあえず計算ができるようになった後で、比と割合をやるときにまわして・・・ただの計算問題的なアプローチにしました。 こうすれば、小数や分数の計算も、授業の中でクリアーできますからね。さて、今回教材研究の中で、練習用のプリントも作成しました・・・しかし、途中まで作って重大な誤りに気づきました。割合の三用法に関する単元は1から9までの9単元、これを3日間でこなさなければなりません。 1単元1枚のプリントを作って行って、さらに9番目の単元のプリントを作るとき、2系統の問題がふくまれることに気づいて・・・全部で10枚のプリントを完成させようとしたとき・・・B4両面のプリントを1日に3枚出すことの愚に気づきました。こりゃ無理だ・・・ まあ、私の教材研究・・・一貫した問題の解法と文章理解ですから、別に生徒にやらせる必要はないわけです。そして、実際に一定の方針で授業を行うと・・・ちゃんと授業からわかることがあります。それは、板書の際の表記の技法ですね。 常に一定の手順で板書していく、しかも、それが後でノートを見たときに、システマチックな理解を助けてくれるというものですね。 板書をするときには、別段、予習したノートを写すのではなく、いかに1つの文章の流れの中で表現するかが問題になります。もちろん、式を立て、その式に基づいて筆算を示し、通分や帯分数を仮分数にするとか、整数と分数の計算もきちんと示し・・・一貫した流れを作り出さないと生徒は混乱しますからね。 まあ、久しぶりに、きちんとしたカリキュラムの中で教える時のパターンで、きっちりとした授業ができたような気がします。まあ、結果のほどは確認テストに現れてくるのですけどね・・・さて、どんなことになるやら? まあ、近いうちに作成したプリントを掲載することにしましょう。それから、夏期講習前に配布した、簡単な日々の計算プリントも10枚ほどあるし・・・講習の勉強会で使っているプリントも前期分12枚も開発済みだし・・・どうせ、2度使うことのないプリントですから・・・これらも近いうちに、掲載することにしましょう。 なんだか、授業をやるより教材屋でも開店した方が儲かりそうな気配も無きにしもあらず・・・そんな気がしてきました。理科の教材もちょっと、急速開発してみますかね・・・何しろ、またしばらくは原稿依頼がなさそうですから、我がサイトに華を添えるつもりでね! 2007.07.27 |