肥満と腸内細菌と?

ニュースを見ていると,人が太るか太らないかは,腸内細菌の量によって変わるという話が出ていましたが・・・ちょっと不思議なお話です。

報道によれば,
 人間など哺乳(ほにゅう)類の腸内には、1000種類以上の細菌がすみ、消化吸収の補助などに役立っている。ほとんどの細菌が、バクテロイデス(B)類かファーミキューテス(F)類のいずれかのグループに属している。

 まあ,この部分は納得,バクテロイデスは一般に糖分などを食べちゃう奴ですね。人間などの動物ではこいつらに食べたものを横取りされないように,糖類は最後まで完全に分解しないで,吸収する直前にブドウ糖にしてすばやく吸収していくと・・・
 それに対して,ファーミキューテスこいつらは,確か,有用細菌として知られるもの・・・乳酸菌,悪玉も多くて破傷風とか炭素病,黄色ブドウ球菌とかそんなとんでもない奴らを含む一族ですね。

報道は続けます
 研究チームが、太ったマウスとやせたマウスの腸内細菌について、B類とF類の割合を比べたところ、太ったマウスは、B類が50%以上も少なかった。人の場合も、太った人ほどB類が少なかった。カロリー制限で体重を減らすとB類が増え、F類が減った。さらに、無菌状態で育てたマウスに、肥満マウスと、やせたマウスの腸内細菌を与えて影響を比べた。2週間後の体脂肪増加率は、肥満マウスの腸内細菌を与えた場合は約47%だったが、やせたマウスの腸内細菌を与えた場合は約27%にとどまった。

ふむふむ,よくわからん?「カロリー制限で体重を減らすとB類が増え、F類が減った」割合の話をしているわけですから・・・・カロリー制限をしたために,大飯ぐらいのF類は死滅して,悪食のB類が生き残ったという話では?なんってね。

肥満した人にはF類が多く,やせた人;あまり食べない人ではF類は生きられないということのような気もするのですが?

「肥満マウスの腸内細菌を与えた場合は約47%だったが、やせたマウスの腸内細菌を与えた場合は約27%にとどまった。」肥満マウスの腸内細菌は糖質を利用し脂質には手を出さない,やせたマウスの腸内細菌は,脂質を利用するとか?

まあ,なんだかよくわからん話です?案外,乳酸菌飲料の会社のお金で研究しているとか?21日発行のネーチャーを見ないとわからんということのようです。

たまには買いますかね・・・お金がないけど,断片的に報道ではその真意が見られませんからね。しかし・・・ニュースは12月21日3時7分配信(2006年)なんですが?

Nature Publishing Group 確かに当月発行の奴に出ています・・・買うべきか買わざるべきか?

2006年12月21日

  

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