小柄が作りたい・・・

ちょっと変わったものが作りたくなってきました。それは小柄ですね。小柄「こづか」です。

日本刀の添え物のような,小さなナイフです。一応は金属加工も時々やりますし,時にはナイフを鍛造によって作ったりもしますが,この何年間かは,その手のものを作っていませんでした。

まあ,作ってきた刃物も,その時々に必要に迫られて作成したものが多いですね。皮革加工や木彫などで手持ちの刃物ではうまく加工できない場合の特殊なものです。

ナイフは,趣味で作ったこともありますが・・・刃物としての利用が中心で美しいというよりは,よく切れるという方を主眼として作っていました。

そういえば,金銀象嵌もちょっとだけ実験したっけな。とか,そういったことを,古美術品を眺めていてふと思い出したというわけです。

たまには大工仕事ばかりではなく,金属加工も面白いかな?なんって思うわけです。一応は彫金の道具もありますし,鍛造をするための道具もないわけではないし・・・

物置には,安来鋼の板もあるでしょう。見当たらなかったら,切り出し小刀の安い奴でも買ってきてそれを鍛造しなおせばよいでしょう。結構な切れ味のものができるし,多分,小柄なら1本の切り出し小刀から2本から3本の刃が作れるのでは?なんってね。

しかし,小柄の柄の部分の装飾が,今回の課題ですね。どのような意匠を・・・これですね。基本的には鉛筆を削るために使うことになるのでしょうが・・・

全体を鉄でこしらえて柄の部分を彫金しても良いでしょうが・・・鉄を加工するのはちょっと力が要りますから,もう少し柔らかい金属を使うのも面白いかもしれません。

材料は何を使うか?伝統的には多分四分一か何か・・・手持ちにはないですから,赤銅とか黄銅を黒化処理して,たがねで彫り込むのも簡便でよいかもしれません。ダイヤモンドの先を持つ罫書き針のようなものを使えば細かな線が書けそうな気もしますしね。

まあ,紙と鉛筆で,何か良い図柄を考えるのも良いかもしれません。デザインも,毎日いくつかの案を考えて描いていくと,そのうち形になってくるものですからね。

何事も練習・・・

久しぶりに,博物館にでも出かけて,名品を数々を見てくるのも良いかもしれません。
2006年12月14日

  

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