浮力の効果
 浮力の効果は、液体中の物体は押しのけた液体の重さだけ軽くなるということです。このことについて考えてみることにしょましょう。
空気中で150gの小石を、ビーカーと油で400gを示している台ばかりにつけて重さをはかる実験をします。 ビーカーに入った油の中に小石をつけると、下の図のように、ビーカー内の油の液面は上昇します。そしてばねばかりは150gを示しました。
 さて、上の右の図で台ばかりは何gを示しますか?これは簡単ですね。左の図で、ばねばかりと台ばかりがあわせて、150+400=550gを支えています。そして、右の図になると、ばねばかりは110gを示していますから、台ばかりは550−110=440gになります。このように、全体の重さは浮力などと関係なく常に一定であることを理解しましょう。 次に浮力の問題らしくしてみましょう。
 右の図で小石にはたらく浮力は何gですか?・・・これは簡単ですね。150gのものが110gになっていますから、この差の40gが浮力ですね。

 この浮力はどのようにはたらいているでしょうか?これが、浮力と押しのけられた液体の重さとその体積、それから
液体を押しのけた物体の体積に関連するものです。これを1つずつ考えることにしましょう。

@物体に押しのけられている油の重さは何gですか?・・・・これは浮力に等しいですから40gです

A押しのけられた油の体積は何ですか?・・・これは40gの油の体積を求めればよいですから右のような計算をすれば求められます。すると押しのけられた油の体積は50になります。

Bこの小石の体積は何ですか?・・・押しのけられた液体の重さに等しいですから50ですね。
Cこの小石の1あたりの重さは何gですか?・・・これは150g÷50=3gとなります。
 これが浮力に関する基本的な問題の流れです。

  

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