棒による釣り合いの基本問題
基本的な問題ですが、基本から派生している問題を扱ってみましょう。

 右の図のように、重さが無視できる棒の左端に台ばかりに乗せた300gのおもりをつけました。そして、この棒の左端から10cmのところをばねばかりでつりさげ、棒の左端に100gのおもりをつるしました。このとき、台ばかりの針は100gを示していました。
@ 図の□に当てはまる長さは何cmですか。
A 図のばねばかりは何gを示しますか。

この問題では、左端の300gもおもりが、100gは台ばかりで、のこりの200gは、Cにつりさげられた100gのおもりとつりあうことがわかれば簡単です。
@ したがって、□に当てはまるのは
A は100gのおもりと、300gのおもりの200gですから、あわせて300gを示すことになります。

ここで注意しておくことは、2つのはかりがこの装置全体の重さを支えているということです。ですから台ばかりとばねばかりの示す重さの合計は、おもりの重さの合計に等しくなります。

それではもっと基本的な事柄がわかっているかを確認する問題にしましょう。

 右の図のように、重さ300gのおもりと100gのおもりを左右につけた、長さのわからない、重さを無視できる棒を用意しました。そして棒の中央のBをばねばかりにつけ、棒を水平にしました。
 このとき、ばねばかりは何gを示しますか。

 基本がわかっていれば、A点には300gのおもりがつながれていますが、実際にA点にはたらく力は100gです。ですからばねばかりは200gを示すことになります。

 理科の問題というものは与えられた数をそのまま計算に使わない問題もあるのが厄介なところかもしれません。
 ここで紹介したものは、浮力につなげるためのものです。浮力もこれらの問題のように、直接に表現されない支える力として扱われるので注意が必要です。

  

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