気体の性質 気体の発生法 その2
 気体の性質 気体の発生法 その1では液体と固体の反応で気体を発生させました。今度は、熱によって物質を分解して気体を発生させる方法について説明します。

水に溶けて水溶液をつくっているものから気体を発生させる
 普通の温度で気体である物質が溶けた水溶液では、その水溶液を温めると溶けていた気体が水に溶けきれなくなって出てきます。右の図のようにして発生させることができる気体には次のようなものがあります。
  1. アンモニア水を温める・・・アンモニアの発生
  2. 塩酸を温める・・・塩化水素の発生
 アンモニアも塩化水素も特徴あるにおいを持った気体です。アンモニア水も塩酸も一度沸騰(ふっとう)させると気体は水から出てしまい、後には水だけが残ります。

固体を加熱して気体を発生させる
 固体によっては加熱することで分解して気体を発生させるものがあります。例えば重曹(じゅうそう)、炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、お菓子を作る時に使う、ふくらし粉とかベーキングパウダーと呼ばれるものがあります。これは、熱すると二酸化炭素を発生させ、その泡がお菓子をふくらませます。これによってふくらまされる代表的な、ものにはホットケーキやカルメ焼などがあります。
 この炭酸水素ナトリウムを加熱して二酸化炭素を発生させるときには、右の図のように試験管の口を下のほうへ向けて行います。これは炭酸水素ナトリウムが熱で分解する時に水が発生します。この水が加熱部分にたれると、試験管が割れることがあるので、このようにします。

 炭酸水素ナトリウム→二酸化炭素+炭酸ナトリウム+水

 同じように試験管の口を下へ向けて温める実験には木の蒸し焼きがありますからあわせて覚えておきましょう。
 参考:物の燃え方と炎

  

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