気体の性質 空気について
空気の成分
 空気の5分の1が酸素で、残りは窒素、そしてわずかに二酸化炭素などの気体が含まれています。この5分の1ふくまれる酸素が、生物の呼吸やものが燃えるのに使われています。

空気に酸素がふくまれていることを確かめる実験
左側は、スチールウールがさびる前です。そして、スチールウールがさびると、試験管の中の空気が、酸素の分だけ減るので、およそ5分の1ほど水が中に入ってきます。完全に酸素が使われてしまうと、それ以上水面は上昇しません。
 空気に酸素が含まれていることは、ビンの中に火のついたろうそくを入れると、しばらくの間は燃えつづけることからわかります。
 また、右の図のように、試験管に湿らせたスチールウールを入れ、ガラス管を通したゴムせんをし、ガラス管を水中に入れておくと、空気中の酸素と鉄が結びついて錆(さび)ができます。そして、酸素が錆(さび)を作るのに使われてしまいますから、試験管の中に水が入ることで、酸素の量も知ることができます。

空気に二酸化炭素がほとんど含まれていないことを確認する実験
この図ではフラスコ内の液体を水色で表現していますが、石灰水は無色透明な液体です。
 右の図のような装置に石灰水を入れます。そして、Bのガラス管を吸うと、フラスコ内の空気は吸い出されるため、Aのガラス管から石灰水の中を空気がとおりますが、このとき石灰水は白くにごりません。これは、空気中にはごくわずかな二酸化炭素が含まれているだけだからです。
 今度は、Aから息を吹き込んでみます。そうすると、はく息の中には二酸化炭素が含まれていますから、石灰水が白くにごることが確認できます。
 この実験で、Aのガラス管を吸うとどうなりますか?口の中に、石灰水が入ってきてしまいます。また、Bのガラス管を吹くとどうなりますか?今度は、Aのガラス管から、石灰水が勢い良く出てきます。このような失敗が無いように、ガラス管の長さの関係をしっかりと理解しておきましょう。

  

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