宇宙の中の地球 天気の変化と風の吹き方
天気の名前
 天気は、空を覆う雲の量で快晴(かいせい)、晴、曇(くも)り、に分けます。また、そのときの降水(雨や雪など水が降ってくること)の状態でで、雨、雪、雹(ひょう)、霰(あられ)、霙(みぞれ)などに分けられます。
 雲の量は空全体を10として、0〜1が快晴、3〜8が晴、9〜10が曇(くも)りとされています。ですから、青空が少し見られると、天気は晴、雲がほとんどなければ快晴(かいせい)、青空がほとんどないのが曇(くも)りです。
 天気の名前と天気記号を雲の量、天気の状態によって分類すると次の表のようになります。
天気 快晴 くもり 天気
天気記号 天気記号
雲の量(雲量) 0〜1 2〜8 9〜10 天気

状態
雲の量に
関係なく
雨が降っている
雲の量に
関係なく
雪が降っている
 天気には上のような雲によるものや、雨などの降水の状態で現すほかに、風も重要な要素です。

風か起こる理由
 風は空気の対流によって起こります。対流は空気の温度による膨張(ぼうちょう)収縮(しゅうしゅく)で同じ重さの空気の体積が変化することで、同じ体積でその重さを比べると、温かい空気は軽く、冷たい空気は重いということが基本となって起こる現象です。
 空気は温められると軽くなり上昇し、冷やされると重くなって下降します。この対流と呼ばれ現象によって起こります。対流についてはここを参照
 海岸付近では、海と陸の暖まり方の違いで、昼間は海から陸へ吹き込んでくる海風・夜は陸から海へと吹き出す陸風が吹きます。朝夕には海と陸の温度の差がなくなると風が止り凪(なぎ)になります。このように、地表近くでは、対流によって風は温度の低いところから高いところに向かって吹きます。
昼間は太陽からの熱で陸地は強く温められて、地表近くの空気はその熱をもらい、膨張(ぼうちょう)して軽くなり上昇します。
 そして、この後に海からの空気が流れ込んで、海からの風、海風が起こります。
夕方になると、地面の熱は、だんだん失われ、陸と海の温度は等しくなると、風は止ります。そして陸地の温度が海よりも低くなると、、昼間とは逆に、陸から海へと風が吹きます。
 この風は、太陽という積極的な原因がありませんから、昼間に吹く海風のように力強いものではありません。
 この海陸風と同じような風には、山谷風(やまたにかぜ)があります。谷の中の空気は限られているため温められやすいので、昼間は平地から山の谷へと風が吹き上り、夜には逆に、山の谷から、平地に風が吹き出してきます。 また山沿いで実際に吹く風は、山の斜面はその角度により、太陽の熱を強く吸収し温まりやすいというのと、山谷風があわさって吹いています。

  

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