宇宙の中の地球 太陽の動き
太陽の動き
 太陽は東からのぼり南を通り西へと沈んでいきます。そして、太陽が真南に来たとき太陽高度は最も高くなります。この太陽高度は季節によって変化します。これは、下の図のように地球が太陽の周りを北極星の方から見て反時計回りに公転する際、地軸を一定の角度、およそ23.4度傾けて公転しているために起こります。この角度は、夏至の日の太陽の南中高度と冬至の日の太陽の南中高度の差から知ることができます。
 太陽からの熱の受け方については熱の伝わり方の放射熱を参照してください。

 太陽の南中高度は次のような式で計算することができます。
90度−観測地点の北緯=春分・秋分の日の南中高度
 夏至の日の南中高度は春分秋分の日より23.4度高くなります
 冬至の日の南中高度は春分秋分の日より23.4度低くなります
 太陽の南中高度に関する問題はここ(PDF-kb)
  解答解説はここ(PDF-kb)

太陽の一日の見かけの動き
 太陽は一日のうちに東からのぼり南を通って西へ沈んでいきます。その様子を簡単に示すとこのようになります。
 太陽は、星座を作っている星と同じように東から西、つまり、右へ動いていきます。そして、南中から再び南中するまでには24時間かかり、この長さを1日と呼んでいます。

太陽の動きの季節による変化
 太陽は季節によってその南中高度や日の出・日の入りの位置を変えていきます。二至二分(春分・夏至・秋分・冬至)の様子をまとめると、次のようになります。
春分
3月21日頃
日の出の位置は真東になる。
南中高度は 90度−観測地点の北緯 となる。
日の入りの位置は真西になる。
昼と夜の長さがほぼ等しくなる。
夏至
6月20日頃
日の出の位置は一年のうちで最も北よりになる。
南中高度は一年のうちで最も高くなる
 南中高度は 90度−観測地点の北緯+23.4度 となる。
日の入りの位置は一年のうちで最も北よりになる。
秋分
9月20日頃
日の出の位置は真東になる。
南中高度は 90度−観測地点の北緯 となる。
日の入りの位置は真西になる。
昼と夜の長さがほぼ等しくなる。
冬至
12月20日頃
日の出の位置は一年のうちで最も南よりになる。
南中高度は一年のうちで最も低くなる
 南中高度は 90度−観測地点の北緯−23.4度 となる。
日の入りの位置は一年のうちで最も南よりになる。

太陽の観測方法

 太陽の位置を記録する方法には、直接方位と高度を記録する方法の他に、透明半球を用いて記録するものと、記録板に棒を垂直に立て、棒の影の先端の動きを記録することが一般的です。
透明半球を用いて
透明半球を使った観測は、上の図のように行います。太陽と半球の中心を結ぶ線上に印をつけます。こうすると、図のように半球の中央に観測者を想定すると、半球上に太陽の位置を写し取ることになるのがわかります。 上の図で、太陽と半球の中心を結ぶ線と地面の間にできる角が太陽高度を現すことがわかります。
 太陽の南中高度が最も高くなるのは夏至の日です。この日は真東より北から日が昇り、真西より北に太陽は沈みます。
 真東から太陽が昇り、真西に太陽が沈むのは、春分・秋分の日です。この日の太陽の南中高度は、”90−観測地点の緯度”で知ることができます。
 太陽の南中高度が高度が最も低くなるのが冬至の日です。この日の日の出は上の図のように真東より一年のうちで最も南に、日の入りも真西より一年のうちで最も南よりになります。
記録板に垂直に立てた棒を使って

上の図のように記録板に垂直に棒を立てます。この棒の影の先の位置に印をつけて太陽の動きを記録していきます。この方法での太陽高度は、記録板の印と棒の先端を結んだ線と記録板との間の角となります。 春分・夏至・秋分・冬至の太陽の動きは上の図のように記録されていきます。夏至を見つけるには、夏至の頃の太陽高度が高く、影が短いことを考えれば、棒に最も近い線が夏至であることに気付きます。
 また、図にも示しましたが、午前の太陽は東の方にあります。したがって、影は西の方に現れることに注意してください。

太陽の大きさとその表面の様子
 太陽の直径は地球の直径のおよそ109倍あります。
 太陽の表面には比較的温度の低い黒点と呼ばれる部分があります

  

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