滑車とその動き
滑車の動きを考えるとき、仕事の原理を利用した計算を行うと、大抵の生徒は混乱します。理由は簡単で、滑車に重さを考えるときと、滑車の重さを考えないときの違いがはっきりしないためです。ですから、幾何学的な解法を使うのがもっとも優れていると思います。
 その基本形を右に示します。いかがですか?
 ここで注意しなければならないのが、2つの図の使い分けです。どこを中心に動かすかを理解するのが結構難しかったりします。
 どこで、何を動かすのか?これがポイントです。
 おもりを1m持ち上げるのに、どこを動かすか?この組み合わせがきちんとわかれば、動かない点を中心に線を引き、相似形を作ることで間違いなく動く距離が決定することができるというわけです。
 これを、動滑車・定滑車というもので区別させて計算させるのはかなり高度な理解を必要としますので、この計算も、動滑車・定滑車という概念の導入以前にマスターさせたいものです。

  

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