休みたいなら、辞めろ!

ニュースを眺めていると、誰かが、「休みたいなら、辞めろ!」とか言ったとか言わなかったとか?これってちょっと面白いと思いますね。

休みたいなら、辞めろ!ってどういった人に対して言っているのか?これがちょっと気になります。掛け替えのない人材に対しては、こういった言い方はできないでしょう・・・わかりました。辞めさせていただきます。幸い、ライバル会社から良い条件が提示されていまして・・・

こんな事を言える人間に対しては言えないセリフですから・・・すると、この会社には、そういった掛け替えのない人材はいない会社ということなのでしょうか?

それとも、システムがしっかりしているから、いわゆる掛け替えのない人材は必要とせず、組織の力で、大きく躍進している会社なのでしょうか?ちょっと気になりますね。

さて・・・ちょっと調べてみましょう・・・あれ、言い訳めいた文が掲載されていますから、ちょっと研究してみましょう。

 当社は雇用の創出こそが企業の最大の社会貢献であるとの経営理念のもと、安定的な雇用の維持が、社員にとっても最重要であると考えております。

ほい、前提ですね。雇用の創出こそが企業最大の社会貢献か・・・本当か?雇用ではなく、多くの人に愛される商品を提供することではないかな?そのために必要な人材を確保し、優秀な技術者を創出し、社会へ貢献するのでは?

大金持ちの道楽で、お金をばらまいて、意味のない仕事をさせるとすれば、それは、人間の尊厳に対する反逆では?雇用関係・・・雇われる人間は、自分の時間を売って、その対価として金銭を受け取るのですからね。やるのなら意味のある仕事・・・仕事のための仕事なんってまっぴらだ!と思いますが・・・まさか、この会社では使えない人間は、お前はそこに座って、じっとして居れ、邪魔をしなければ給料をやる!なんっておかしな雇用の創出をしているとか?

 このような考え方に基づき、これまで経営危機に瀕し、社員の雇用確保の問題に直面していた多くの企業の再建を、一切人員整理することなく成功させて参りました。

ほう、この会社は、経営危機の会社の立て直しを本業としてやっているのかな?ちょっと、この文章って、私の感覚には合いません。経営危機に瀕し・・・業績が悪く、お金がうまく回らない状態にあるものを・・・。社員の雇用確保の問題に直面していた・・・雇用確保の問題?この言葉って、普通は、求人に対して人が集まらない時に使う言葉と思っていました。雇用=人をやとい入れることですから・・・私が遊んでいる間に、雇用は、雇われることという受動の意味でつかわれるようになって来ているのでしょうか?まあ、現在では高齢者雇用確保の用例が多いようで・・・そうなると、雇いたくもない人間を雇わなければいけない・・・雇われる場の確保の意味に使われるのかな?

ということは、首を切りたい人間がいる状況下での企業の再建を、首を切ることなく、新たな受け皿=雇用の創出によって成功させてきたということなんでしょう。

 「ワークライフバランス」につきましては、当社では、上記の安定的な雇用の維持を大前提に、「社員満足度」の改善という概念の中の重要テーマとして位置づけております。

わからん横文字が出てきました。ワークライフバランス・・・何だろう?ワークライフ・バランスじゃないでしょうね。仕事人間の話ではなさそうです。ワーク・ライフ・バランスでしょうね。安定雇用・・・なるほど、だから「休みたいなら、辞めろ!」なのでしょうか?つまり、休みたいということは、天秤の2つの皿である、仕事・日常生活の2つの皿のどちらにおもりを乗せるか?の話ですからね。

さて、仕事とは?まあ、暮らしを支える根幹となるお金を稼ぐ場で、それとともに、仕事における達成感は、生きがいや喜びをもたらすものですね。しかし、仕事にはもう一つあって、お金という具体物は生み出しませんが、家庭内の様々な事柄、近隣との付き合いなども、ある意味仕事です。ここでの充実感もまた、生きる喜びを与えるものです。

ふむ、社員満足度を改善しないといけない状態に陥っている会社なのでしょうか?ちょっと気になります。

お金という報酬を受けるためのものと、お金以外の報酬を受ける仕事の2つがあるというわけです。仕事と生活のバランス・・・結局のところは、自分の生涯の時間を金に換えることに問題があるということなんでしょう。

私は、あまり、自分の生涯の時間をお金に換えたいとは思いません。ですから、自由になる時間の多い職業についているというわけです。その意味では、「休みたいなら、辞めろ!」と言われると、はい!辞めます!いい機会ですから・・・になっちゃうのかな?なんってね。

ただ、仕事・・・お金になっても、ならなくても、何かを生み出すことは面白いことで、わくわくすることです。まあ、休みたいものは辞めろ!ではなく、面白く働けるのなら、どんどん働け!、ただし、家庭が仕事場よりも面白い状態にすることにも全力を傾けろ!

私は経営者として、諸君が家に帰りたくなくなるほど、職場を楽しく活気溢れる場所にしたい、しかし、君たち一家を支える者として、家庭を、仕事を放り出しても帰りたくなるような素晴らしい場所にし給え!なら、面白い経営者だと思いますがね。

面白くない会社に縛り付ける経営者は、嫌われるでしょう。責任ある仕事を与え、達成感を与え、それとともに、正当な金銭的な対価を与える会社なら良いですがね。

さて、どんな会社やら?私にはよくわかりません。しかし、私もあまり手抜きは好きでない人間ですから・・・そりゃ、海岸ではだいたい・いいかげん・やっつけ仕事のDIYですがね。
2008.04.29

  

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