私に欠けている意欲

どうも、私に欠けている意欲は・・・お金儲けというやつのようです。ふと・・・そんなことを・・・

さて、久々にお勉強?というか研究を行いました。金本位制に関するものですね。物の価値に関する単純な研究です。

まあ、歴史的経緯をチェックするだけなら、単なるお勉強ですが・・・ちょっとだけ、不真面目な研究をした結果・・私に欠けているのは、お金儲けの意欲ということに至ったというわけです。

さて、金本位制度なんですが、これって意外と新しい制度なんですね。
1816年のイギリスのソブリン貨の発行に始まるようです。このソブリン金貨は1ポンド金貨として作られ、この金貨の持つ金の平価を基準にイングランド銀行券がすなわち紙幣を発行しました。まあ、この金貨と紙幣の関係を規定した1844年の貨幣法によって、金本位制の成立とみる場合もありますね。

とにかく、紙幣と金貨の関係をきちんと決め、対外的な取引の安定を考えたということのようです。そういえば、私の所に洋銀の香港ドルがありましたっけ。どこにあるやら?

いい加減な記憶では、この香港ドルを発行したプレス機などの装置一式が日本の造幣局この時代だから造幣寮?へと移入されたとか?グラバーの斡旋とか・・・

とにかく、貿易が飛躍的に伸びて金本位制へと移行したわけです。まあ、古典経済学の領域の一つの到達点として対外的な決済を行う上で金が都合がよかったのでしょう。まあ、流通という面では貿易銀が随分と幅を利かせていたようですがね。

さて、古典経済学の世界って基本的には天然資源の価値が技術の価値を凌駕していた時代の話なんでしょう。だから、希少性のある金属が貨幣=価値の表象として使われていたのでしょう。

天然資源が中心の世界なら、価値の総体は決まっていますから、金や銀がその価値の総体のどれだけに相当するかで比較的単純にイメージできたのではないかと思われます。

しかし、技術が天然資源の価値を凌駕する時代がやってきます。たとえば、金づち・斧・包丁・・・などの鉄製品の製造技術は共通性があるので、鉄の値段で価格を決めることが可能でしょう。しかし、鉄が技術によって重さ以上の価値を持つ時代がやってきます。

たとえば、戦艦などは重さではちょっと価値ははかりにくくなっていきます。高い技術にお金を支払う時代の到来ですね。こうなると、技術という無形の財が幅を利かせますから、とたんに国の富の総量が変わり、金の希少性が変化するのでしょう。

そして、大きな価値の動きも出てきますね、戦争です。第一次世界大戦の結果、戦場にならなかったアメリカに大量の金が流れ込みます。これの結果の金の偏在と、その後の世界恐慌によって、イングランド銀行が多量の金を放出し・・・兌換停止、管理通貨制度へと移行していきます。

まあ、国際収支が赤字になると、金が国外に流出して、国内に流通する紙幣を引き上げなければならなくなり・・・デフレ政策・・・国内経済がガタガタにならないように・・・通貨を山ほど発行したい・・・国内収支の均衡を図るためには、紙幣を金準備量に連動させることはできない!との要求が出てくるわけです。この考えによって・・・金本位制の停止です。まあ、対外均衡のためには、あまり紙幣は発行できない・・・節度ある発行が要求されるわけです。

さて、現在は巨額な金を保有し、最後まで金本位制を維持したアメリカが1971年に兌換停止に伴って、IMF体制はドル本位制に移行・・・現在に至るってな感じですかね。

このあたりが、お勉強の範囲で・・・これからが研究です。じゃあ・・・今は?将来は?って考えたわけです。貿易の拡大によって、金本位制が行われ、技術による価値の増大と偏在に対応して管理通貨制へと移行し、対外均衡の安定のために発行量が制限され・・・つまり、貿易というやつが大きなキーワードになるわけです。

貿易・・・現物のやり取りが基本で、有価物の移動ですね。しかし、情報も有価物ですね・・・恒常的な商品として情報が成立したのは・・・たぶん、ダウ・ジョーンズ社が1884年に鉄道9種をはじめとする11種平均株価の発表かな?とか勝手に考えて・・・

情報という形のないものも商品化され、決済方法も電信為替なんって・・・形のないもの情報での伝達が行われ、現実にお金の決済が行われています。為替の原理は・・・日本だと鎌倉時代中期あたりから行われたようです。当時は・・・年貢を納めるためなど、遠方への米や銭を送るのに田舎の荘園と都会に住む荘園領主が利用されたようです。ある田舎の荘園の近くから、荘園領主のいる場所あたりへ米や銭を送るのに、その田舎の荘園に米や銭を納め、ここで受取をもらって、この紙切れ「割符(さいふ)」を都会の荘園領主のところへ持ていって、都会で受け取るなんって感じですね。

この紙切れを、電信扱いすると、紙の移動はなくなるわけです。つまり情報の移動で、現物が移動したことになります。

この手の仕事もしましたね。塾の授業料を全銀協のフォーマットのデータにして、情報を送ると・・・ちゃんとお客さんの銀行口座のデータから、塾の銀行口座のデータに書き写され、支払が終わるというやつですね。お金は銀行を介して移動したことになっているわけです。現金の動きは?

さて、ここでSFの世界の登場です。地球からちょっと離れた宇宙船でもたどり着けないところと交信が成立したら?現物の貿易は行えませんが、情報は送れます。紅の豚なんって見ながら考えたので、たとえば相手の惑星では、航空機の製造が知られていない、情報を送れば・・・価値の移管が起こりますね。漠然と製造法を送ってもお金に化けませんが、代理店を置いて、そこに技術を独占させると・・・その代理店はその地で、その地の通貨でお金儲けができます。これに対応する何らかの技術を地球で実施する代理店が、何らかの技術を独占的に実施してお金儲けをすれば・・・この2つの代理店を元に、為替が成立するでしょう・・・

代理店同士で、双方の惑星に実施できる技術をやり取りして、それを実施し、お金儲けをすることで互いの均衡を図ればよい・・・

ネットビジネスも同じですね。集金法を考えずに、情報を流すとお金にならないが、集金法を考えれば、情報がお金に化けるというだけです。私は、情報を流していますが・・・集金法を考えないのでお金にならない・・・代理店があれば、そこが集金してくれる・・・よい集金法を実施する代理店が現れれば、その営業によって、情報もお金に化けるかも?

将来の、商売の基本形を見出すことはできても、実施する気力がないと、お金に化けない・・・わかっていても、やる気がない・・・お金儲けの意欲に欠けているのだとわかったわけです。寝てるのに限るって・・・わけです。
2007.11.17

  

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