数字でものを考えられると・・・

日本人の数字に対する弱さって、ちょっと気になりますね。なぜ、数字をあげて報告されるとそれに対して強いことを言えなくなるのでしょうか?

まあ、数字に対する自身のなさが、弱気にさせるのかもしれませんが・・・今の世の中、高等教育を受けた人が大半になりつつあるのに、これでは、高等教育の意味がありません。

小学校もまともに出ていません!なんって人が沢山いた時代ならいざ知らず、高校卒業が当たり前の世の中ならば、微積分やら複素数の領域まで学んでいるはず?

しかし、なぜか数字で簡単に説得されてしまいます。そういえば、ネットバブルの時の急成長企業なんかもなんとなく・・・この会社は急成長中です!売上は前年度の500%増し!とかやっていましたね。前年度の売上が1万円で今年が5万円でもそう言えます。割合なんか、意味を持たないものでもあるし・・・

スケールファクターもありますね。海岸の土地を私はおよそ100万円で購入しました。もし、これが坪単価で1万円が1000円になってもそれほど痛手はありません。理由は利用しているし、現金で支払って借金はないし、投資目的でないからです。

しかし、バブル期には何と坪単価40万円です、そして、現在の取引価格は4万円、価格は10%で、90%off!なんって大廉売の世界です。私がもし、借金してあのバブル期に今の海岸の土地を購入していたら・・・

40万×100坪=4000万円、投機目的で借金をして購入していたら・・・現在価格4000万×(1−0.1)=3600万円の差額が生じてしまいます。

坪1万円で購入して1割の値段になったら?1万×100坪=100万円・・・値引き後の差額100万円×(1−0.9)=90万円の差額

単価が40倍違うと差額も40倍というわけです。

こういった単純な計算の意味がわかってやっているか?というものですね。さらに、年利10%程度で4000万円を借りていたら?1年で利息は4000万円×0.1=400万円か・・・年利も返せません。

借金は年収の3倍程度まででしたっけ?400万円の年収の人は400万×3=1200万円 1200万円の10%・・・1200×0.1=120万円の利息+元本を月々16万円ずつ返却すると?16年ぐらいかかりますね。

インフレ率が10%ぐらいあれば返却可能ですが、年収400万円で、月々16万円って・・・16万×12=192万円の返済・・・一般的には返済は年収の4分の1程度が良いのでしょうから・・・

金を借りるのは・・・金貸しを儲けさせるだけなんですかね?

頭を使って現金決済がやはりよさそうですね。しかし、バブル期の非住宅用の不動産投資の際の金利ってどれくらいなんでしょうか?ちょっと気になります。

坪単価40万円で60坪ぐらいの土地が見受けられますから販売価格は一区画2400万円・・・建物つけて3500万円から4000万円・・・

別荘地も大したものだったことがわかりますが・・・あのバブル期、どんな商売が横行していたやら?上の計算の基本になる知識は、小学校卒業程度ですが・・・借金の上限は収入の2倍程度なんですかね?・・・住宅ローンの金利は現在3%弱であるけれども・・・

サラ金の金利が18%で安くなった!なんってやっていますが、50万円程度が融資の上限なんでしょうから、年間で10万円ほどの金利を払うわけですから・・・しかし、50万円程度までの金を借りるということは?50万円程度の貯えがないということを意味しますね・・・

サラ金の店舗数を考えると・・・日本って結構ヤバい状態なのかもしれません・・・

まあ、数字でものを考える習慣をもつ人間が、騙されにくいということなのかもしれません。また、数字で自信を持ってものを考えられる人間が、強くなれるということなんですかね?
2007.0912

  

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