ろうそくの明かりも良いけれど

海岸ではろうそくの明かりをともすことが少なくなりました。理由は・・・非常に効率の悪い灯火であるからです。このところの効率の良いLEDなどの照明器具の威力ですかね?

やはり,太陽光発電でまかなえる程度の小さな電力で明るい光が得られるからです。こちらは初期投資だけですからきわめて安価なものです。

それに対して,ろうそくのロウは石油化学製品ですからね。そして,さまざまな加工を経て私の手にたどり着くわけです。

ちょっと考えてみると,原油を採掘し,それをパイプラインで積出港まで圧送し,そこからタンカーで運び製油所の岸壁から原油タンクへ運ばれ,石油化学コンビナートで精製される過程でパラフィンが作られ,それを製品としてろうそく工場へ出荷され,それを加工し包装し,複雑な流通経路をたどって店に並び,それを購入して持って帰って点灯するわけですから事実上経費の塊のようなものではないかと思われます。

太陽光発電による電灯は?鉱石を採掘して・・・まあ,同じような経路で太陽電池パネルに作り変えられて私のところにあるわけです。ただ,こちらは初期投資分だけで継続的に電力が使えるわけですから,いつの間にかろうそくは予備の予備の状態です。

現状では電灯が主力で,次が灯油ランプ,そしてろうそくの順ですね。徐々に,古い時代の灯火が駆逐されてきています。

今度は,もう少し高出力のLEDを買い込んできて,それに切り替えるか?なんって思っています。今は100円ほどの5Wの白熱灯で,フィラメントを直視することができる明るさで気に入っているのですが・・・

先日,ちょっと作業の都合で20W弱の電球型の蛍光灯に交換して作業して・・・やはり明るいのが良いな!なんって思いましたからね。近頃は2WのLEDランプが市販されています。

こういった奴に切り替える方がよさそうな気もしますね。ただ,雰囲気が問題です。試しに買うのもちょっと度胸が必要です。何しろ今ついているのは100円で気に入っています。半分以下の電力で4倍ぐらい明るい奴が3000円台ですから・・・それなりの経済効果がなければなかなか手が出ませんね。

電力を見直すという意味ではろうそくはひとつの手段になるかもしれませんが,コストを考えると,省エネ商品ではありえません。

まあ,蜂を飼うとかしてロウを再生可能な資源として考えればそれも可でしょうがね。なかなか厄介な代物です。

2006年12月22日

  

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