カーバイドランプ

カーバイドランプを買いました。カーバイドと水を反応させてアセチレンを発生させ、このアセチレンを燃やして光を得るという装置です。

ガス発生装置と火口が一緒になった灯火なんですが・・・ちょっとがっかり、気体発生装置といえば、キップの装置を思い浮かべましたが・・・

そういった装置は何一つなし。ただ、感嘆するほど単純な装置です。安全だし・・・確実。

実用品にはこれくらい単純であると、逆に安心しますね。

右の写真がその全体像です。

構造は単純で、下の缶にはカーバイドが入り、上の缶には水が入っています。そして、上の缶にはニードルバルブがついていて、下の缶に水を滴下できるようになっています。

水が滴下されると、カーバイドと水が反応してアセチレンが発生し、このアセチレンが火口へと導かれそこで燃焼するというわけです。アセチレンは炭素をかなり含むので明るい光が得られるというわけです。

一応構造を断面図で示しておきましょう。下の缶の灰色の物体がカーバイドです。純粋なものは無色なんですが、不純物が多い工業品は灰色ですね。
 黄色で示したのがニードルバルブで、カーバイドに水を滴下するものです。

この水の滴下量でアセチレンの発生量がきまります。そして、上の缶の中央を貫くパイプで火口へアセチレンが送られるというわけです。

きわめて単純で気に入りました。

燃やしてみて・・・カーバイドランプは特有なにおいがするといいますが、匂いはそれほどありません。カーバイドの純度が昔よりも高くなっているためなんでしょうか?

さて、どんな具合に利用するか・・・外の宴会にはまだちょっと寒いですからね。

あと気になるのは、虫がどの程度この明かりに反応するのか?スペクトルを取ってみる必要があるかもしれません。

  

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